サブタイトルはヘミングウェイ。
ヘミングウェイの短編集「男だけの世界」から。
相変わらず、考えさせられるサブタイトルです。
今回ストーリーが深くなってきて、最後にドン!とでるサブタイトルで再度内容を考えさせられてまた見る、というループ。
BANANA FISH#8 あらすじ
アッシュやマックスが帰ったあと、何者かに襲撃されたジェシカとマイケル。
それを知ったアッシュは、マックスだけを伴いジェシカを助けに向かった。
ユーシスを信用しきってないアッシュは、ショーターに伊部と英二を任せたのだがショーターは…。
助けに向かった先で異変に気づいたアッシュは急ぎ引き返すが、そこにはしびれ薬を飲まされた伊部だけが残されていた。
さらにそこについにあの人物があらわれた。
誰にとっての陳腐なストーリーか
ネタバレあり
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サブタイトルの陳腐なストーリー、今回の話には2つあると思うんですよね。
一つめはショーターの苦悩。
親友アッシュと、同胞の長の一族であるユーシス(月龍)の命令の板挟みになるショーターは、月龍を止めることはできなかったんですよね。
で、英二を連れ去るけどそばを離れない、英二を傷つけられるなら英二を殺して自分も死ぬ、という覚悟で月龍と王一族の元へ行ったわけだけど…
王側からしたら、まさに陳腐な思考だったんじゃないかな。
ショーターは下っ端の下っ端で、庇護がなければ生きていけないと思ってる。なのにショーターが英二やアッシュを自分のできる限りを尽くして守ろうとするのは、彼らにとってまさに陳腐だったんだと思う。
二つ目はバナナフィッシュの話。
バナナフィッシュは軍に転用されるほどの薬物であることがわかったけど、その成り立ちはもう本当に陳腐なことだったんだよね。
小遣い稼ぎ、なんかすごいのができたから実験、危ないから大半は処分したけど少しだけ残した。
科学者としての見栄から残された少しのバナナフィッシュからこれだけの悲劇がもたらされてるわけだけど、まさに陳腐、つまらない理由。
兄を毒した薬物がそんなつまらない理由で生み出されていたなんて、そりゃドースンを殴りたくなるわ。
でもアッシュだけドースン殴れてない…あれ… 伊部さんが殴ってたけど伊部さんよりアッシュに殴らせてやって。
あー、どんどんキテるのがしんどい。ジェシカのセリフ1部ぼかしてあったけど、この先アニメ版がどういう書き方するのか楽しみでもある複雑。